佐々木泉の本会議論戦
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2011年5月臨時会
討論
以下は、2011年5月臨時会において5月11日に佐々木泉県議が行った「原子力発電所の安全対策の強化等を求める意見書」に対する賛成討論です。
佐々木泉県議の賛成討論
意見書の採択に賛成の立場から討論を行います。本意見書は、福島第一原発の重大事故に対して、伊方原発を抱える本県の県議会が同様の重大事故の危険から県民を守るために、国に対策をもとめるものであり、会派ごとに原発対策を異にする我々議員が共同して、広く県内外に県民の意思を発信するとともに、全国の取り組みとも相まって、国の対策を強化しようとするものです。したがって、それぞれの原発政策の違いは違いとして、すべての議員のみなさんの賛同を私からもお願いします。
昨日、伊方原発環境安全管理委員会を傍聴して、原発の地元からの切実な不安の声、国に対する不信と強い要望をじかにお聞きし、その思いを強くいたしました。まことに、現地の住民のみなさんをはじめ、県民の安全を守り、心配を取り除くことは急務です。それから、昨日の原発安全管理委員会の傍聴席には、ただいま討論された阿部悦子議員が、委員席には篠原実議員がおいでました。阿部さんは原発問題のエキスパートだけあって、委員のやりとりをひと言も聞き漏らすまいと、身を乗り出していますし、篠原さんは、資料のなかから、浜岡原発で30年以内に震度6強以上の地震が起きる確率84%という驚くべき数字があるのを取り上げ、これを国は放置してきたのか、国民に知らせてこなかったではないか、という趣旨の鋭い指摘をされました。
この真剣なやりとりを目の当たりに拝見しながら、県議会が真価を発揮するのは今だと強く感じた次第です。もちろん、立場の違いはありましょう。しかし、伊方での重大事故を絶対に起こしてはならないという点では、全議員一丸となって真剣な追究と共同を進めていかねばならないと痛感しております。この意見書が、国に対して、愛媛県議会の結束した意思を示す大きなきっかけになればと思います。
もちろん、原発政策をめぐっては大きな違いがあります。私について言えば、この意見書の表題にある「原子力発電所の安全対策」を本気で追究すれば、原発の運転中止、原発路線からの撤退に行き着くと確信しています。イタリアがそうです。ドイツがそうです。伊方原発についても寿命の30年をとっくに過ぎた1号機、来年30年を迎える2号機は廃炉のスケジュールが問題になりますし、3号機ではプルサーマルの中止が必要です。では、電気はどうするのか、自然エネルギーの自給率が5%にとどまっている愛媛県は、自給率全国一の大分県の25%を見習ってはどうか、本県で有望な自然エネルギーはなにか、など、こういう議論を真剣に俎上に載せるためには、原発路線からの方向転換を決めること以外にありません。
そして、この意見書には、脱原発に向けての前向きの要素がつまっています。前文では、原発立地地域住民の不安と疑念が語られ、東南海・南海地震による原発被害、伊方前面海域に存在する中央構造線への不安も書いてあり、福島第一原発事故の一刻も早い収束と原因究明、国内すべての原発周辺住民の安全・安心の確保を求めておりますし、要望項目では、全国の原発の安全対策の再点検と抜本的な対策を講じることをはじめ、国の安全指針・防災計画などの見直しを言っておりますが、これらは、すべて、私や阿部悦子さんが長年主張してきたことではありませんか。それを、県議会全体の意思として採択しようとしている、その議場に立っているということに私は感動しております。
このような立場で、私は意見書に賛成いたしますが、もちろん議員諸氏のお考えはそれぞれです。原発はいやだが電気は必要だという方もおいででしょうし、即時原発を止めよという方もおいででしょう。あるいは、それでも原発を積極的に推進しようというお考えの方もおいでるでしょう。今後の県議会論戦のなかで、活発な議論が進められることでしょうし、私も原発路線からの撤退という自らの所信を展開するつもりです。今回の意見書が、こうした立場の違いは違いとして、福島第一原発の事故を県議会が正面から真剣に受け止めた証しとして意義ある第一歩となりますよう、全会一致で採択いただけるよう期待して賛成討論を終わります。ご清聴ありがとうございました。